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ガクチカの書き方完全ガイド|例文・NG例・構成テンプレを就活初心者向けに解説

ガクチカの書き方

この記事でわかること

  • 「ガクチカ」の意味と目的
  • ガクチカが評価されるための書き方ルール
  • 通過率を上げる構成テンプレート(STAR法)
  • 実際の例文とやりがちなNG例
  • ガクチカが思いつかない人へのヒント

1. ガクチカとは?意味と聞かれる理由

「ガクチカ」とは、「学生時代に力を入れたこと」の略で、就活において必ず聞かれる質問です。

▶なぜ企業はガクチカを聞くのか?

企業は「この人は入社後も活躍できるか?」を知りたいため、過去の経験からあなたの

  • 思考力
  • 行動力
  • 課題への向き合い方
    を見ようとしています。

つまり、ガクチカに求められているのは、**“成果”ではなく“プロセス”**なのです。

2. ガクチカを書くときの基本構成|STAR法

ガクチカを書くときは、「STAR法」に沿って整理すると論理的かつ読みやすくなります。

STAR法とは?

要素意味書き方のポイント
S(Situation)状況どんな環境・背景だったか
T(Task)課題どんな目標や困難があったか
A(Action)行動自分がどう工夫・努力したか
R(Result)結果結果と学び、周囲への影響など

3. ガクチカの良い例文【タイプ別】

例①|アルバイト(課題解決力)

私は居酒屋のアルバイトで、注文ミスが多くクレームが頻発していた状況を改善しました。私は、スタッフ間の情報共有が不十分だと感じ、伝票の記入ルールを見直し、マニュアルを作成。さらに新人教育にも力を入れました。その結果、ミスが半減し、お客様からの評価も向上。課題を見つけ、仕組みで改善する経験が自信につながりました。

例②|部活動(チーム力・リーダーシップ)

私はチアリーディング部で副部長を務め、部員間のモチベーションの差に悩まされました。私は一人一人と対話し、週1回のミーティングを導入。練習動画の共有など、自主練習を促す仕組みも整えました。結果、雰囲気が良くなり、初めての大会入賞も果たせました。相手を尊重しながらチームをまとめる力を培えました。

例③|学業(計画性・粘り強さ)

私はゼミでの卒業研究に力を入れました。テーマが抽象的でデータ収集に苦戦しましたが、指導教員と毎週議論を重ね、仮説を練り直すことで、最終的に論文発表会で高評価を得られました。地道な努力を積み重ねる力と、諦めず粘り強く取り組む姿勢が身についた経験です。

4. ガクチカのNG例と改善ポイント

❌NG例:抽象的で浅い

「大学時代はアルバイトを頑張りました。笑顔で接客することを心がけ、多くのお客様に喜んでもらいました。」

問題点:

  • 具体的な課題や行動が書かれていない
  • 「頑張った」だけでは伝わらない
  • 成果や成長が曖昧

✅改善方法

→「どんな課題があったか」→「どんな工夫をしたか」→「どんな結果が出たか」を具体的に書くこと。

5. ガクチカが思いつかないときのヒント

「特に目立った経験がない…」という人も安心してください。企業が見ているのは経験の“規模”より、行動や考え方です。

▼思い出すための質問リスト:

  • 学生時代、一番時間をかけたことは?
  • 大変だったけどやり切った経験は?
  • チームで協力して何かを成し遂げたことは?
  • 誰かに「ありがとう」と言われた体験は?

そこに、あなたらしさが隠れています。

ガクチカのサンプル6選【例文付き】

①【アルバイト】課題解決力を発揮した経験

私はカフェのアルバイトで、ピークタイムに提供時間が大幅に遅れていた状況を改善しました。
原因を分析すると、注文から調理までの連携不足が要因と分かり、私は業務フロー表を作成し、スタッフ間で共有する体制を整えました。
その結果、提供時間が平均3分短縮し、お客様の満足度も向上。自ら課題を発見し、行動に移す力を養うことができました。

②【部活動】リーダーシップでチームをまとめた経験

私はテニス部で副キャプテンを務め、部員間の温度差によるチームのまとまりのなさに課題を感じました。
私は週1回のミーティングを導入し、部員の意見を共有し合う場を設けました。さらに、ペア練習のローテーションを調整し、部員同士の関係性を強化しました。
その結果、出場大会で初の団体戦優勝を達成。周囲を巻き込みながら、組織を動かす力を身につけました。

③【ゼミ活動】情報収集力と粘り強さを発揮した経験

ゼミで地域の高齢者支援に関する研究を行った際、十分なデータが得られず研究が停滞しました。
私はアンケート設計を見直し、自治体や福祉施設への直接交渉を行い、対象者との対話機会を増やしました。
結果、50名以上から協力を得て質の高いデータを収集。研究発表会で最優秀賞を受賞しました。自ら動き、成果を出す粘り強さを学びました。

④【インターン】主体性を発揮した提案経験

ベンチャー企業の長期インターンでSNSマーケティングを担当した際、投稿の反応が伸び悩む課題がありました。
私は競合他社の分析を行い、「社員の人柄を見せる企画」が効果的だと仮説を立て、自ら提案・企画・撮影を担当。
実施後、平均いいね数が3倍に増加しました。この経験から、自ら提案し行動に移す重要性を実感しました。

⑤【サークル】継続力と柔軟な対応力

私はダンスサークルの公演責任者として、コロナ禍で開催中止の危機に直面しました。
オンライン配信という新たな形で開催できないかを模索し、会場・配信業者との調整を進めました。
結果、初の無観客ライブ配信を実現し、500名以上の視聴者を集めました。新しい環境下でも諦めず、柔軟に道を切り開く力を培いました。

⑥【ボランティア】対話力と状況対応力

大学の子ども食堂ボランティアで、小学生への学習支援を担当した際、集中力が続かない子どもへの対応が課題でした。
私は一方的に教えるのではなく、子どもとの雑談や「できたね!」という声かけを通じて信頼関係を築きました。
結果、子どもが進んで質問してくれるようになり、勉強への前向きな姿勢が生まれました。相手に寄り添いながら行動する大切さを学びました。

まとめ|ガクチカは“等身大の自分”で勝負しよう

ガクチカは、すごい成果を書く必要はありません。
むしろ、自分らしい行動・考え方・工夫を伝えることが、評価されるポイントです。

ポイントは以下の3つ:

  1. STAR法で構成を整理する
  2. 課題→行動→結果→学びの流れを意識する
  3. あなたにしか書けない視点を盛り込む

焦らず、ひとつずつ掘り下げていけば、必ず伝わるガクチカが書けます。

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