面接での短所の述べ方｜正直さと工夫で好印象を残す答え方

はじめに｜なぜ面接で短所を聞かれるのか

就活の面接では必ずと言っていいほど「あなたの短所は？」と質問されます。
これは欠点を暴きたいのではなく、以下のポイントを見極めるためです。

• 自己理解ができているか（自分の弱みを客観的に把握できているか）
• 改善への努力をしているか（成長意欲があるか）
• 短所が業務に大きな支障をきたさないか

つまり、短所の質問は「弱みそのもの」ではなく「弱みとどう向き合っているか」が評価されるのです。

面接で短所を答えるときの基本構成

短所を語るときは、次の3ステップを意識すると安心です。

1. 短所を端的に述べる
   　例：「私は慎重になりすぎるところがあります」
2. 具体的なエピソードを添える
   　例：「ゼミでの研究発表準備では、細部にこだわりすぎて時間を超過してしまったことがあります」
3. 改善のために工夫していることを伝える
   　例：「現在は優先順位を明確にすることで、効率的に取り組めるようになりました」

短所の例と答え方（例文付き）

① 慎重すぎる

私は物事を慎重に進めすぎる傾向があります。ゼミ発表の準備で細部にこだわりすぎ、全体の進行が遅れたことがありました。そこで、タスクごとに時間制限を設けるように工夫し、効率的に進められるようになりました。

② 人に頼るのが苦手

私は人に頼るのが苦手で、抱え込みすぎてしまうことがあります。アルバイトで多くの業務を一人で処理し、かえって効率が下がった経験があります。そこで、チームメンバーに相談・共有する習慣を意識し、円滑に進められるようになりました。

③ 緊張しやすい

私は人前で緊張しやすい短所があります。大学のプレゼンで声が震えてしまったこともあります。その後、模擬発表を繰り返して場数を踏むことで、徐々に落ち着いて話せるようになりました。現在では緊張を“集中力に変える”意識を持っています。

④ 計画を詰め込みすぎる

私はスケジュールを詰め込みすぎてしまう短所があります。サークルの企画で予定を詰めすぎ、準備が間に合わなくなった経験がありました。それ以降は優先順位を明確にし、余裕を持った計画を立てるように改善しています。

⑤ 負けず嫌いすぎる

私は負けず嫌いすぎるところがあります。ゼミの議論で意見を譲れず、雰囲気を悪くしてしまった経験があります。しかし、その後「相手の意見を受け入れてから自分の意見を述べる」ことを意識することで、協調性を大切にできるようになりました。

ユーモアを交えた短所の例文

① 忘れ物が多い

私は忘れ物が多いところが短所です。学生時代、授業に教科書を忘れて隣の友人に「またか」と笑われたこともあります。ただ、その経験をきっかけにチェックリストを作るようになり、今では周囲から「準備が早い」と言われるようになりました。

② 食べるのが早すぎる

私の短所は、食べるスピードが異常に早いことです。学食ではいつも一番に食べ終わり、友人に驚かれていました。ただ、この性格を活かし、仕事では“行動の速さ”に転換しようと心がけています。その分、報告・相談は丁寧に行うよう意識しています。

③ 好奇心が強すぎて寄り道する

私は好奇心が強すぎて、寄り道してしまう短所があります。調べ物をしていると、関連ページから別のページに飛んでしまい、いつの間にか深夜…ということもありました。ただ、その分知識が広がるので、最近は「本題に戻るタイマー」を活用し、集中力と探究心をバランスよく使えるようにしています。

④ おしゃべり好きすぎる

短所は、おしゃべり好きすぎるところです。アルバイト先で同僚と話し込み、注意されたこともありました。ただ、その経験から「話す時間」と「働く時間」をしっかり区切る習慣をつけ、今では“コミュニケーション力のある人”と評価されることが増えました。

⑤ つい食べ物の話をしてしまう

私はつい食べ物の話をしてしまうのが短所です。ゼミの真剣な議論中にも「お腹すいたな」と口にして笑われたことがあります。ただ、この“食への関心”を活かし、食関連の情報収集や周囲との会話のきっかけに役立てています。

✨ ポイントは、「面接官がクスッとする」程度のユーモアを盛り込みつつ、必ず最後は 改善行動やプラスの学び に結びつけること。

面接官に好印象を残すコツ

• 短所は 「ありのまま＋改善努力」 をバランスよく語る
• 「社会人になっても努力すれば改善できる」と思わせる
• 短所を通じて 「学習力」「成長力」 をアピールする

まとめ｜短所は弱みではなく“成長の材料”

面接の「短所」質問は、弱点を突かれる場ではなく、あなたの成長力を示すチャンスです。
正直に語りつつ、改善の工夫や今後の成長意欲を示せば、むしろプラス評価につながります。

短所を恐れず、自分の言葉で誠実に伝えましょう。