面接対策 面接応用編

留学経験は就活で有利?面接で話す際の伝え方と注意点【例文付き】

結論:海外経験は“伝え方”次第で武器になる

グローバル化が進む今、海外経験は多くの企業が注目するポイントの一つです。しかし、それを「どう伝えるか」で評価は大きく変わります。

  • 伝え方が良ければ差別化の武器に
  • 伝え方を誤ればただの思い出話に

本記事では、面接で海外経験を効果的に伝える方法、避けるべき伝え方、準備すべきこと、さらには例文付きで解説します。

なぜ海外経験が就活で注目されるのか?

企業が海外経験を評価する理由には、以下のような背景があります。

🌍 多様性への適応力

異文化で生活・学習した経験から、多様な価値観に触れたことで得た「柔軟性」「共感力」「視野の広さ」は、企業にとって大きな魅力です。

🧭 主体性・行動力

留学や海外ボランティアなどは、自ら環境を選び飛び込んだ結果。こうした主体的行動が評価されます。

🗣 語学力以上の「伝える力」

英語力そのものよりも、「伝える努力をしたか」「通じない中で工夫したか」が見られます。

面接で海外経験を語る際の3つのポイント

① なぜ海外に行ったのか(目的意識)

→ 例:「自分の英語力を試す環境に飛び込みたかったから」

② どんな困難があってどう乗り越えたか

→ 例:「現地でうまく意思疎通ができず、ジェスチャーや絵を使って伝えた」

③ どんな学びや成長につながったか

→ 例:「文化や価値観の違いを理解する力がつき、柔軟な対応ができるようになった」

英語を勉強しただけじゃ弱い?

「留学で英語を勉強しました」は悪くありませんが、それだけだと弱くなりがちです。面接官は「それで何を得たの?」と聞きたいのです。

例文(良い回答)

英語力向上のため、オーストラリアへ3ヶ月間留学しました。現地では語学学校に通うだけでなく、カフェで積極的に現地の方と会話し、自然な表現を身につけました。特に、現地のフリーマーケットで通訳ボランティアに挑戦したことは、自信につながりました。今では外国人観光客が多い職場でも臆せず対応できるようになり、語学を“手段”として使えるレベルを実感しています。

NG例(印象に残らない例)

海外で英語を勉強しました。語学学校に通って、TOEICのスコアも上がりました。英語を話す機会が多く、楽しかったです。

面接で伝えるときの構成|PREP or STARが有効

✅ PREP法(Point→Reason→Example→Point)

  1. 結論(何を学んだか)
  2. 理由・背景
  3. 具体例(行動・経験)
  4. 結論で締める

✅ STAR法(Situation→Task→Action→Result)

よりストーリー性を持たせたい場合におすすめです。

面接で使える海外経験の例文3選

【例文①|異文化の中での伝える努力】

大学2年時にオーストラリアへ短期留学し、現地小学校での日本文化紹介ボランティアに参加しました。英語が通じにくい子どもたちに折り紙を教える際、言葉に頼らずジェスチャーや絵を活用して伝える工夫を重ねました。最初は戸惑いましたが、「伝えたい」という気持ちが通じた瞬間の笑顔が今も印象に残っています。この経験を通じて、相手の立場に立って伝えることの大切さを学びました。将来はこの“伝える力”を活かして、多様な人と信頼関係を築ける社会人になりたいと考えています。

【例文②|海外インターンでの主体的行動】

大学3年時、ベトナムのスタートアップ企業で3週間のインターンを経験しました。業務内容が曖昧で、自ら課題を見つけて提案することが求められた環境でした。言語や文化の違いに戸惑いながらも、現地の若者向けSNSプロモーション企画を提案・実行し、ユーザー数の増加に貢献できました。この経験を通じて、環境に左右されず主体的に動くことの重要性を学びました。異なる価値観を尊重しながら成果を出す力は、今後の仕事にも活かせると確信しています。

【例文③|ホームステイで学んだ価値観の違い】

カナダでの3ヶ月間のホームステイ中、宗教や生活習慣の異なる家庭に滞在しました。最初は価値観の違いに戸惑いましたが、日々の会話や体験を通じて「正解は一つではない」と実感。自分とは違う考えを受け入れる柔軟さと、多様性を楽しむ姿勢が身につきました。この経験から、チームでの協働や他者理解の重要性を深く学びました。今後も相手の背景や立場を尊重しながら行動できる社会人を目指したいと考えています。

【例文④|英語力と行動力の両立】

大学2年次に半年間カナダへ語学留学しました。現地の授業についていくため、毎日2時間予習・復習を徹底しました。授業中に積極的に発言することを目標とし、最終的には現地学生とのディスカッションでもリーダー役を任されるまでに成長しました。この経験から、語学力だけでなく主体的に行動する姿勢を学びました。

【例文⑤|多様性への適応】

シンガポールの大学に留学した際、異なる宗教・文化背景を持つ学生との共同プロジェクトに取り組みました。最初は価値観の違いに戸惑いましたが、お互いの文化を理解し合う姿勢を大切にすることで、信頼関係を築き、最終発表では最高評価を得られました。この経験は、将来グローバルなチームで働く際にも活かせると考えています。

海外経験を語る際の注意点

注意点内容
✅ 自慢にならないように「すごいでしょ?」ではなく「何を得たか」にフォーカス
✅ 海外行って終わりにしない行ったこと自体ではなく、その後どう活かしたかまで話す
✅ 他人と比較しない「他の日本人はこうだったが自分は…」などの表現は避ける

留学前に準備しておくべきこと

✅ 自分の軸・目的を明確に

「なぜ行くのか」「何を得たいのか」を明文化しておきましょう。面接でもこの軸が伝わるかが重要です。

✅ 語学力の基礎は日本で固める

現地でゼロから始めるより、事前に基礎を習得しておくと現地での吸収力が大きく変わります。

✅ 帰国後の就活を見据える

経験をどう言語化するか、日記やブログに記録しておくのもおすすめです。

留学中の心構え

  • ✈ 失敗やトラブルは当たり前。むしろそれがネタになる
  • ✈ とにかく人と関わる。語学よりも“行動”が経験値
  • ✈ 恥をかくことを恐れない。全ては将来の面接での「武器」になる

よくある質問|FAQ

語学留学でも就活で話せますか?

話せますが、「語学力がついた」以上に、努力・工夫・成長が伝えられるエピソードを用意しましょう。

海外経験がないと不利?

全くそんなことはありません。ただし、海外経験があるなら、それを差別化のポイントにできるかどうかがカギです。

まとめ|海外経験は“経験の中身”と“伝え方”で勝負!

海外経験は就活で有利になる可能性を秘めた素材です。ただし、それを「どう伝えるか」がすべてです。

  • 行ったことより、何を得たか
  • 英語力より、伝える工夫
  • 失敗をどう乗り越えたか

この3点を意識し、面接では相手に伝わるよう言語化しておきましょう。

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